2019年F1 新車発表とシーズン前テスト
新規ブログの開始と2019年のF1の始まりのタイミングを合わせるため、
2月中に旧ブログで書いた2019年のF1関連の記事の内容をここに転載し、
そのあとに一部追加の感想を書きとめておきます。
以下は、旧ブログの2月24日付けの記事からの転載(一部修正あり)、
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2019年のF1も、どうせまた過去5年と同じだろうと思って、全く期待はしていないのですが、
とりあえず、先々週の新車発表と、先週のバルセロナでの1回目のシーズン前テストが終わったところで、自分なりに、今年のレギュレーションの変更点などを整理しておこうと思います。
今年の車体のレギュレーション変更の最たるものは前後ウィングの変更で、簡単に言えば、
フロントは構造のシンプル化と大型化で、その幅は過去最大サイズとなる、今の車体幅いっぱいの 2000mm まで拡大されることになり、リヤは同じく大型化とDRS作動時の開口幅の拡大ということですね。
実際、各チームの新車の画像を見ても、フロントウィングがデカいですよね。
WEB上に上面からの画像がルノーしかなかったので、とりあえず、ルノーの R.S.18 と R.S.19 の画像を比較してみました
(縮尺を合わせて合成、上が R.S.18 、下が R.S.19 。)
フロントウィングは、単純に幅が広いというだけでなく、前後方向の面積も異様に大きくなっているようで、横からの画像などを見ると翼端板の大きさも際立って見えるし、車体全体との大きさのバランスが悪いですよね。
技術的な理屈はよく判りませんが、ウィング構造のシンプル化の方は後方乱気流を減らす(オーバーテイクを増やす)ことを目的としているとのこと。
ウィングの大型化は、単に構造のシンプル化で失われるダウンフォースを補うためということらしいですが、素人は、ここまで大きくしなくてもいいのに、って思ってしまいます。
まあ、いずれにしろ、フロントウィングの変更による効果には懐疑的な意見も多いなかで、単にスタート直後の1コーナーでのインシデントが増えただけ、という結果にならないことを祈っています。
(フロントウィングの大型化は、フェルスタッペンに凶器を与えただけ、ということにならないように。)
一方で、リヤウィングの方は、DRSの効果が大きくなり、ほぼ確実にオーバーテイクが増加すると考えられているようですね。
個人的には、F1がモータースポーツの最高峰だというのなら、ドライバーの技量に関係ない順位の入れ替わりばかりが増えるのはどうかと思うのですが・・・
もう一つ、変化があるのが、ピレリタイヤの表記変更ですが、
これは、まあ、見る側も、解説する側も、慣れの問題なのかな?
マニアの方々には、コンパウンド表記が相対的なものになることで、一時的には、各コースの特性とコンパウンドの関係が判り難くなる(解説し難くなる)のでしょうが、
私の場合は、ピレリタイヤに関しては、もはや、コンパウンドうんぬんより、(特にレース終盤で)単純にタイヤが新しい方が有利、という見方しかしていないので。
コンパウンド自体は、昨年の、HS、US、SS、S、M、H、SH、の7種類から、SSとSH相当のものがなくなり、全部で5種類になる、という理解でいいのかな。
これまでもSSとUSはほとんど違いが無いと言われていたし、新しく追加されたばかりのSHは使い道が無いというのが実情だったから、妥当なところなのでしょう。
それよりも気になるのが、昨年はブリスタ対策のオプションだったシン・ゲージのタイヤが、今年は全コースで標準になるということ。
これって、単純に、リヤタイヤの発熱が厳しいメルセデス、特にハミルトンに有利になるだけのような気がするのですが・・・
なんだか、あの2013年のメルセデスとピレリの極秘タイヤテスト事件以来、ピレリはメルセデスに合わせてタイヤを開発しているように感じるのは、私の偏見なのでしょうか?
ってことで、
先週の1回目のシーズン前テストですが、なんとも微妙な結果、というか・・・
一見するとレッドブルが不調のように見えるけど、
(今のレッドブルとそのドライバー、それに伴ってホンダも全く応援する気の無い私には好ましい状況ですが・・・)
この時点でPUをパワーモード全開で使っているチームは無いだろうし、
データを見る限り、これは、車体やPUの性能差というよりは、単にピレリタイヤのコンパウンドの差が表れた結果と考えた方がよさそうなので、あまり参考にはならないと思った方がいいようです。
絶対にない、とは言わないけれど、トロロッソが本家レッドブルより速いということはありえない(レッドブル的には、あってはならない)ことですし。
まあ、3強以外のチーム(特にルノーやアルファロメオ)が概ね好調というのは良い傾向だとは思うけど。
ここは、素直に、今週の2回目のシーズン前テストの結果を見守った方がいいようですね。
---------- ここまで ----------
そして、ここからは追加分、先週の2回目のシーズン前テストについてです。
現時点で、メルセデスの車体は遅れを取っていると言われているようですが、数字を見る限りでは、フェラーリとメルセデスの差は僅差ですよね。
昨年の状況を考えると、この程度の差で、プロのメルセデスに草チームのフェラーリが勝てるかどうかは微妙、というのが私の素直な感想です。
(ベッテルがハミルトンに勝てない、という意味ではなく、チームとして、という意味で。)
フェラーリは、車体性能はもちろんのこと、チーム代表も変わったことで、どこまでチームが変われるかがポイントですよね。
そして、私以外の日本のF1ファンの期待を一身に背負ったレッドブル&ホンダですが、ガスリーの大クラッシュで予定が大幅に狂い、数字的には全く参考にならない結果になっていますが、実際のところはどうなんでしょう?
私には、ホンダのことを100%肯定するマルコ博士やホーナー、フェルスタッペンのコメントが、いささか、白々しく感じるのですが・・・
実際、(まだ完全にレッドブルに毒されてはいない)ガスリーはルクレールのドライブするフェラーリにさえも全く敵わなかったと認めているし、
ホンダもニューウェイの要求に応え小型化したPUは少し攻め過ぎたようだと認めているのにねぇ。
(あのマクラーレンでのサイズ・ゼロの反省はどこへやら???)
本当の実力はどんなものなのか、まあ、私にはどうでもいいことですが。
注:初めてこのブログを読まれた方は、何故私が、日本人なのに、レッドブル&ホンダを応援しないのか、判らないと思いますが・・・
と、素人の私が分析しても仕方ないので、無意味な感想はここまでにして、
開幕前の準備としては、
もう数年前から買わなくなったF1速報の開幕直前号ですが、今年も店頭でのザクッとした立ち読みだけで済ませ、
あとは、本日のF1GPニュースの開幕直前SPの放送のチェックを残すだけ。
さて、専門家の分析による今年の勢力図の予想はいかに!?