気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2019年F1 開幕直前、戦力分析など

2019年のF1も開幕戦まであと1週間、

個人的には、もう、今のF1に期待するものはほとんどないのですが、

一応、先週のF1GPニュースの開幕直前SPの生放送を見て気になったことを書き留めておきます。

 

 

まずは、レギュレーションの変更点について。

 

一番大きな変更点であるウィングの大型化については、既に一つ前の記事で言及していますが、

現時点で話題になっているのは、そのフロントウィングの大型化に伴う、気流に対するコンセプトの違いです。

シーズン前テストの時点では、メルセデスレッドブルは従来型(タイヤの外側への気流で後方乱気流を引き起こす、ダウンフォース重視型)、フェラーリアルファロメオを初めとした数チームは気流の制御を重視した新しいコンセプト、ということでいいのでしょうか。

川井ちゃんは、アウトウォッシュ(従来型)とインウォッシュ(新コンセプト)という言葉を使っていたようですが、また聞き慣れない用語が一般化されてしまうのでしょうか?

 

【補足】

上記のフロントウィングのコンセプトの違いについては「 F1-Gate.com : 2019年F1マシン | 各チームのフロントウイングへのアプローチ」などの記事を参考にしたのですが、

3月21日発売のF1速報のオーストラリアGP号の中では、フェラーリアルファロメオの新形状ウィングの方が従来の考え方の延長(気流をフロントタイヤの外側へ向けるアウトウォッシュ型)だという正反対の解説が書かれていました。

F1速報の記事には違和感を感じたのですが、私は素人なので、それが間違っていると言えるような知識も無く、どちらが本当なのかは判りません。

 

タイヤに関しても、コンパウンドの表記変更やシン・ゲージの全面採用ついては、既に一つ前の記事で言及しましたが、

気になったのは、タイヤそのものではなく、タイヤ・ウォーマーの設定温度の変更についてです。

リヤだけが80℃に引き下げられるとのことですが、シン・ゲージの全面採用と相まって、環境によっては逆の意味で影響が出そうです。

ピレリは過加熱防止でシン・ゲージを投入するが、タイヤ・ウォーマーの温度引き下げで、逆にタイヤが温まらなくなる???)

それよりも気になったのは、浜島さんがチラッと言っていた「あの人のため」という部分。

あの人とは、ハミルトンのことですが、確かに、シン・ゲージもタイヤ・ウォーマーの温度引き下げもメルセデス(特にハミルトン)には有利、というか、リヤだけという部分が、どう見ても、ハミルトンのためとしか思えないのですが・・・

良い方向への影響としては、アンダーカットが困難になる可能性がある、と言っていたことですね。

アンダーカットという用語(戦略)も、ピレリタイヤのおかしな特性によって生まれたもので、本来はタイヤ交換直後はラップタイムが落ちて不利になるのが当たり前だったもの。(今でもF1以外ではそれが当たり前。)

これで、目先のトラックポジションだけを重視するアンダーカット戦略が減少し、F1の戦略が少しでも健全な状態に戻るのなら、今後のタイヤ・ウォーマー全廃止に向けても良いことだとは思いますが・・・

 

それと、もう一つ、燃料使用量の引き上げについてですが、

車体大型化に伴う燃費悪化での引き上げに加え、今年は、レース終盤でのバトルの活性化を目的に更に引き上げられる訳ですが、

まあ、これは専門家が口を揃えて言っていた様に、恐らく、何も変わらないと・・・

実際これまでもそうだったように、レース序盤でのポジションを重視して、最初から使用量上限いっぱいの燃料は搭載せずに、軽めの状態でスタートするのが、今のF1での戦略家のセオリーだから、という説明でしたが、

これはもう、ロジスティック上の理由(フライアウェイの増加に伴う輸送コストの削減)で給油を廃止してしまったF1では、途中で臨機応変な戦略変更は出来ないので、どうにもならない問題なのかと・・・

(FIAの表向きの見解では、給油の廃止はピット作業の安全上の理由でしたっけ?)

今年からリヤウィングの両端にもLEDライトが追加されたから、リフト・アンド・コーストをしていると、今まで以上に目立つことになるのでしょうね。

(リフト・アンド・コーストもNAエンジンの時代には使われなかった用語ですね。)

 

 

さて、今年の勢力図予想ですが、

 

今回は、恐らく現時点で車体性能ではフェラーリがトップであることは間違いない、という戦力分析でしたが、

それ以降の、3強で言えば、2番手がメルセデスなのかレッドブルなのか、明確な言及はありませんでしたね。

まあ、レッドブルがガスリーのクラッシュでテストのプログラムをこなせず、数字上では比較出来るテストの結果にならなかったので、言及しなかった、というより、言及出来なかった、というのが正直なところなのかな?

実際のところ、現時点で本当にどのマシンが速いのかは、開幕戦の予選Q3までは判りませんからね。

(というより、開幕戦のオーストラリアのコース特性では、本当の実力は判らないけど。)

 

フェラーリの車体性能は、川井ちゃんの分析では、本来のタイヤのコンパウンドの差によるデルタを考えると、テストでの最終結果である1分16秒台は本来の実力ではなく、1分15秒台前半は出る、とのこと、

メルセデスが現時点でハンドリングの問題を抱えているのも事実のようですから、その差はもしかすると意外と大きいのかも???

でも、メルセデスは、その開発力で確実に問題は克服してくるでしょうから、一番の問題はフェラーリがその差をいつまで維持出来るのか、ではないかと?

(ここ数年のフェラーリは、最初は良くても、伸びしろが少ないという印象ですから・・・)

今のベッテルに必要なのは、車体性能も含めたチーム力の優位性=心の余裕、だと思うので。

 

とか言いながらも、実際のところ、3強にはもう興味はなく、

私が一番気になるのは、ザウバー改めアルファロメオの車体の実力、つまりは、今年もライコネンが活躍出来る土台があるのか、ということ。

独自のフロントウィングのコンセプトが注目されるアルファロメオですが、悪くはないと言われつつも、その序列は現時点では不明確です。

というか、4番手以下の序列にも今回は明確な言及は無かった訳で・・・

 

個人的な希望を言えば、ルノーには(チームとしても、ドライバーとしても、心情的には一番の宿敵だと思われる)レッドブルと争えるくらいのポジションになって欲しいし、

アルファロメオにもそれに匹敵するくらいのポジションでいて欲しい・・・

逆に言えば、レッドブル(ホンダPU)は、もはや、3強ではなく中団勢でいいと思っているのですが、

まあ、レッドブルの車体性能があれば、仮にホンダのPUがルノーのPUを上回っていなくても、間違って優勝出来てしまうこともある、というのが現実的な状況なのでしょう・・・

 

今週末からの開幕戦の状況を(期待はせずに)見守りたいと思います。

 

 

 

以下、余談、(というか、むしろ、ここからが本題?)

 

私が今回のF1GPニュースのなかで一番引っかかったのは、川井ちゃんの「フェルスタッペンは本当に特別だから」という発言でした。

 

まあ、実際そうなんだろうけど・・・

 

今年からのレッドブルは、まさに、チーム・フェルスタッペンであり、もはや、そのすべてがフェルスタッペンのためにあるチームですからね。

(必然的に、ホンダのPUや、2軍のトロロッソもそれに含まれることになる。)

 

私にとっても、フェルスタッペンは、逆の意味で本当に特別な存在であり、ハミルトンと同じく、私の価値観とは完全に相反する存在だと断言してもいいです。

 

なので、そんなフェルスタッペンが持て囃されているここ数年のF1には、本当に不快感を感じることが多くなり、 

こうやって新しいブログも開設し、2019年のF1の感想も書き始めたのですが、今年の状況次第では(もし今年のF1がフェルスタッペンとレッドブル&ホンダ一色の状況になったなら)、もう本当にF1に見切りをつけてもいいと考えているくらいです。

 

このブログをこのまま継続するかどうかの判断も含めて、しばらく様子見です。