気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2019年F1 第8戦 フランスグランプリ 雑記

今回のレース結果はこんな感じ・・・

 

f1-gate.com

 

そして、レース後にタイムペナルティで入れ替えを行った最終的な順位がこれ、

 

f1-gate.com

 

 

それにしても、ハミルトンが(マシンの優位性のおかげで)何の苦労も無く勝ち続ける、この白けた状況はいつまで続くのでしょうか?

 

私は、既に、今年のハミルトンのタイトル獲得は決まったようなもの、と言っていますが、それを裏付ける客観的な数字として、

次のオーストリアメルセデスのワンツー(フェラーリが3位以下)でハミルトンが優勝すると、ベッテルとハミルトンのポイント差は84点を越えてしまうから、早くも、そのあとの12戦で(ランキング3位の)ベッテルが全勝しても、ハミルトンが全部2位だったら、ベッテルは自力でタイトルを獲得出来ないという状況になってしまうのですよね。

 

前戦での一件が無ければ、その差は14点違っていたことになりますが、

大きな差のような気もするけど、現実的には、今のフェラーリの実力では、特別なことがない限り、このあともベッテルが勝てるとは思えないので、それで結果が変わることはないと思います。

ただ、数字的な影響は無くても、ベッテルの精神面への影響は大きかったのではないかと・・・

 

したがって、この先ハミルトンの対抗馬になり得るとしたら(ランキング2位の)ボッタスしかいないのですが、

昨年の状況を考えても、不運やチームオーダーがあったとは言え、ボッタスは(誰でも勝てるメルセデスのマシンで)1勝も出来なかったし、中盤以降は1回もハミルトンの前でゴールすらしていないから、今年も、ここ数戦の状況を見れば、同じような状況になることは容易に想像がつき、

 

もし、何か劇的な変化が起こらず、このままハミルトンが勝ち続ければ、

モンツァまででベッテルの記録を越える10連勝、

シンガポールレッドブル・ホンダが初優勝出来なければ11連勝、

ボッタスが得意なロシアでも勝てなければ12連勝、

そして、そのまま最終戦まで17連勝、という馬鹿げた状況にもなり得る訳で。

 

それが本当にドライバーの実力だったらまだいいのですが・・・

今、メルセデスが記録を作ろうと思えば、そのサジ加減は、どうにでもなる訳ですからね。

 

ちなみに、

ハミルトンのこれまでの連勝記録は、確か、5連勝のはずですが、

ロズベルグが、同一シーズン内では4連勝だけど、年をまたいで7連勝しているから、実際にはハミルトンを上回っている、という事実はあまり知られていないのではないでしょうか?

まあ、それが覆るのも時間の問題なのかも知れませんが・・・

 

 

F1のオーナーも今の状況が視聴率の低下に繋がっていることを認めているけど、

ハイブリッドF1になった2014年以来、5年以上も経って、今だにこういう状況が続いていると、私も、さすがに、有料放送でF1を見ていることが心底馬鹿らしくなっています。

あのフェラーリシューマッハの時代でさえ6年目には変化が現れたのに。

まあ、今のところ、月額1200円というお金に困っている訳ではないので、別に解約はしないけど。

 

 

と、全くフランスグランプリとは関係ない話をしてしまいましたが、それほど、今のF1のレースの内容自体には興味がなくなってしまった訳で・・・

 

 

今回のフランスグランプリ全般を見ていても、私が一番気になったのは、ベッテルのやる気の無さでしょうか・・・

 

前戦でのレース後の行動を見たあとから気になってはいたのですが、

予選の結果や予選後のインタビュー映像を見ても全くやる気が感じられなかったし、決勝でも、スタート直後に先行するマクラーレンの2台に仕掛けようとするような様子も見られず、2台を抜いた時には上位3台やフェルスタッペンは遥か先、という有様で、最後のファステストラップも、チーム戦略で仕方なく取りに行ったという感じで、ギリギリのタイムでしたからねぇ。

予選でのマクラーレンルノーPU)とレッドブル(ホンダPU)の差を見れば、このパワーサーキットでレッドブルに戦闘力が無いのは明らかな状況下で、フェラーリレッドブルにまで負ける要素は何も無かったのだから、今回の結果は単なるベッテルの不振というより、もう、なんとしてでも勝ちたいという気持ちが、あの一件で、ベッテルから無くなってしまったのではないか、と私には感じてられてしまいました。

その逸る気持ちがミスに繋がっていたとは言え、やはり、それが無いとベッテルではない、という感じですかね。

 

前戦での出来事は、ベッテルにとっては、単にポイント差がどうのという問題ではなく、今のF1に対する不信感(価値観の低下)という大きな問題になってしまったのかも知れませんね。

 

 

【追記】

F1速報のフランスグランプリ号も、さすがに、もうハミルトンが勝ってもネタにならないようで、表紙や特集はホンダとフェルスタッペンということに。

それも、ホンダはダメだった、という特集なので、いかに今年のF1がつまらないものになっているかを表していますよね。

 

https://www.sun-a.com/img/sp/10914/cover.jpg

 

また、このF1速報の中の記事で、森脇さんは、ベッテルの不振はマシンの挙動を読み取る能力が高すぎて神経質になりすぎるから、と分析しているようですね。

 

 

 

以下、余談。(って、ここまでも余談みたいなものでしたが、)

 

 

一つは、ファステストラップ・ポイントについて。

 

それ自体は他のカテゴリーでも導入されているから、別にいいのですが、

単純にラップタイムの優劣を競う予選とは違って、決勝は、個々のラップタイムではなく、レースディスタンスをいかに速く走り切るかを競っているのだから、

それをやるなら、予選でポールポジションにポイントを付ける方が論理的だと思うし、

フリーストップで順位は変わらないとは言え、20数秒もゴールする時間を遅らせてタイヤを交換してファステストラップを取りに行くというのは、レギュレーション上は間違っていなくても、違和感を感じてしまいます。

 

というか、対象は10位以内という条件をつけても、上位3チームと中団勢のトップの差が大き過ぎて、そこにフリーストップが可能なギャップが必ず生じるという今のF1の歪んだ勢力図の中では、上位3チームの中でビリになった者がファステストラップを取りに行くという、ちょっと馬鹿げた現象が発生してしまう訳で・・・

 

まあ、それはそれとして、

 

今回ちょっとだけ話題になった、フェラーリの「プランF」ですが、

それに関して、珍しく、川井ちゃんが的外れなことを言っていましたよね?

 

まず、前振りとして、塩田アナがベッテルがファステストラップ狙いでピットインするタイミングを聞いた時に、川井ちゃんは、アウトラップもあるから残り3周目くらい、と答えました。

これがそもそも、川井ちゃんの読み違いだったのですが。

 

そして、塩田アナの、もしフェルスタッペンも狙いに行ったら?、という質問に対し、

川井ちゃんは、フェルスタッペンはベッテルの前だからありえない、と答えました。

つまり、ベッテルにボックスの指示が出た時点でフェルスタッペンが反応して先にピットに入っても、ベッテルがそれを見て逆にスティアウトすれば順位を逆転されてしまうから、そんなことは出来ない、という意味で、確かにその通りなのですが、それは同一周回でやろうとした場合の話。

 

でも、塩田アナが言いたかったのは、ベッテルがピットインした1周あととかのタイミングでフェルスタッペンが追従してピットインすればフリーストップ出来るのでは?、という意味だったのではないかと?

 

最初に言った残り3周の(もしくはそれより早い)タイミングだとそういうことがありえるし、仮にそうなったとしたら、アウトラップを終えたタイミングでベッテルの数秒前にフェルスタッペンがピットアウトしてくることになるから、ベッテルには不利になる訳で、まさか、川井ちゃんがそれに気が付かなかったのでしょうか?

 

そして、珍しく、フェラーリの「プランF」に抜け目はなく、

恐らく、そういうことも考慮して、恐らく、あらかじめ決められていただろう、フェルスタッペンが追従することが不可能な(厳密には、残り1周でベッテルの邪魔をすることは可能だけど、リスクを考えるとそれはやらない)残り2周という、それしかありえないタイミングでプランFが実行されたと・・・

 

フェラーリの戦略家のプランが川井ちゃんの読みを上回るということもあるのだなぁ、と、どうでもいいことなのに、ちょっと感心してしまいました。

 

 

もう一つは、金曜のフリー走行でハミルトンがコースアウトからの復帰でフェルスタッペンの進路を妨害した件について。

 

要するに、カナダでの一件と同じようなことが起こったのに、やはり、ハミルトンに対してはペナルティは出ない、という話。

 

これについての川井ちゃんのコメントも、ちょっと違う、と思ってしまいました。

 

川井ちゃんは、これは審議対象にもペナルティにも値しない、と言っていましたが、

実際にフェルスタッペンはハミルトンを避けてコースアウトしている訳で、これがポール・リカールのようなランオフエリアではなく、カナダのような壁だったらどうだったのか?

FIAは前戦でペナルティに値しないものにペナルティを下したのだから、今回もペナルティ(この場合は決勝でのグリッド降格)を下さないのはおかしい、と言うべきだったのではないか?

ましてや、今回は、あの時ベッテルを無線で訴えたハミルトンが同じ事をしたのだから。

 

この件については、レッドブルも私と同じ見解を示していますね。(珍しく、レッドブルと私の意見が一致。)

 

更に、今回、レース後のタイムペナルティとなったリカルドの一件(二件)についても、

注目されていたのはライコネンに対するコース外からのオーバーテイクだけだったのに、

何故か、その前の出来事も、コース外からの復帰に伴ってノリスをコースアウトさせたということで、2件の5秒ペナルティを喰らっています。

 

これって、フリー走行でのハミルトンと同じことなのに、なんでリカルドにだけペナルティなんでしょうか?

 

ハミルトンの方は例外で、リカルドの方だけは前戦でのベッテルの一件と一貫性を持たせたってことなのでしょうか??

 

前戦の一件に関してリカルドがコメントしていた過去のモナコでの出来事もそうですが、同じことをやってもハミルトンにはペナルティが出ない、というのは、もはや、私の偏見ではないような気がするのですが???

 

もう、本当に、何が許されて、何がダメなのか、理解不能です。