気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2019年F1 第9戦 オーストリアグランプリ 追記

先週末のF1GPニュースで、今回のフェルスタッペンとルクレールのインシデントについて、川井ちゃんがどういう見解を示しているか(遅ればせながら)チェックしてみました。

 

補足:ちなみに、私は、今年はもうスペイングランプリ以降のF1GPニュースは基本的には見ていません。(もうレース展開を振り返る必要性を感じないから・・・)

必要に応じて(例えば、カナダでのベッテルのペナルティとか、今回のインシデントとかについてだけ)部分的に川井ちゃんの見解を確認しているだけです。

 

 

で、今回のインシデントについての川井ちゃんの見解は全く理解不能でした。

理解不能というのは、言っている内容が理解出来ないということではなく、何故そんなことを言い出すのかが判らないという意味です。

 

 

まず、川井ちゃんは、F1ドットコムを見たら、今回のインシデントに対してフェルスタッペンにペナルティを科すべきという意見が80%もあったことに驚いた、と言っていましたが、

それって、F1関係者は異常なまでにフェルスタッペンを支持しているけど、それが世界のF1ファンの大多数の感覚とはズレているということを示す客観的な数字(証拠)なのではないでしょうか?

 

ホンダとフェルスタッペンを応戦する日本のF1ファンや、フェルスタッペンを狂信的に支持するオレンジ色のF1ファンは、世界的に見たら実は少数派なのでは、と、私としては、少し安心したのですが、

 

補足:以前にも(前のブログで)2016年のメキシコでの一件の時に、川井ちゃんがF1GPニュースで「フェルスタッペンがあまりにも悪く言われているから」と言ってフェルスタッペンを擁護していたのに対し、私は「悪者になっているのはフェルスタッペンではなくベッテルの方だ」と反論したのですが、

私がいつもチェックしているサイトの記事から受ける印象とは違って、その時も、F1関係者以外は、フェルスタッペンを批判する意見の方が多かったのかも知れません?

 

川井ちゃんたちのような専門家ほど、一般のF1ファンとの感覚のズレが大きくなってしまうのかも知れません。(今回の件に限らず。)

 

まあ、それはいいとして、

 

 

今回の川井ちゃんの見解を、私なりに、要訳すると、

 

ルクレールは、ランオフ・エリアがあることをいいことに、それまでの周回ではインを閉めて防御していたのに、あの時はインをガラ空きにして、フェルスタッペンを誘い込み、(自分が引くべきなのに引かずに)わざと(軽く)接触させて、自分からランオフ・エリアに逃げ込んで、フェルスタッペンをペナルティに陥れようとした。

 

補足:他のスポーツで、軽い接触でも(または接触していなくても)派手に転んでファールをアピールするのと同じようなもの、という意味。

 

ということだと思うのですが、

 

これは、全く予想だにしなかった見解だったので、ちょっと唖然としてしまいました・・・

単にレーシングアクシデントの範疇だと言うのならともかく、まさか、逆にルクレールの方が悪いとまで言い出すとは!?

 

 

インシデントに対しては攻撃される側にも責任がある、と川井ちゃんは言い、

あそこがランオフ・エリアではなく壁だったらアウト側で並走はしないだろうから、攻撃される側に引く責任があると、フランスグランプリでのリカルドとノリスの一件をわざわざVTRで流してまで説明し、

挙句の果てには、これまでペナルティは不当だとあれだけ主張していたカナダでのベッテルの一件に対しても、それを覆す見解を繰り出し、あのカナダでのペナルティがどうして妥当だったのか、今回のフェルステッペンとの違いは何なのか、を力説し、フェルスタッペンのオーバーテイクの正当性(フェルスタッペンにだけペナルテイを科さなかったFIAの判断の正当性)を主張する始末でしたからねぇ。

 

それを聞いた私は、自分の耳を疑う、というか、呆れて、開いた口が塞がらない、というか・・・

 

私は、自分の感想は、所詮は好き嫌いで書いているだけなので、偏見だらけで、必ずしも自分の意見が正しい訳ではない、ということは理解しているつもりですが、

個人のブログとは違う、公共の放送での今回の川井ちゃんの見解には、言葉は悪いかも知れませんが、まるで、フェルスタッペンのやることはすべて正しいと、フェルスタッペン教に洗脳された信者にでもなってしまったかような気味悪さまで感じてしまいました。

 

まあ、日本のF1関係者やF1ファンの方々は、今年から、ホンダを応援すること、イコール、フェルスタッペンを応援することになり、切り離すことは難しいのかも知れませんが、それにしても・・・

 

私は、今のところ、まだ特にルクレールを応援している訳ではない(フェルスタッペンの登場以来、素直に若手を応援することが出来なくなってしまっている)のですが、ルクレールのファンでなくても今回の川井ちゃんの見解はどうなんだろうと・・・

カナダでの感想で書いたように、むしろ、あの時のハミルトンの無線でのアピールこそがベッテルをペナルティに陥れようとしたものだったのでは、と思っているのですが、いくらなんでも、今回のルクレールがそれと同じだったとは思いません。

表彰台でルクレールが不満を示した態度をとっていたのも自作自演の被害者アピールだったと言うのでしょうか?

 

 

この先、シルバーストーンでのフリー走行などの解説も、フェルスタッペン一色になることが予想され、

川井ちゃん以外の解説者の方々も、同じような見解を示しながら、フェルスタッペンを大絶賛しまくるのかと考えると、今からゾっとします・・・

 

補足:今週は、ホンダPUの初優勝ということもあるのか、F1速報が本屋さんの店頭に無くて(既に売り切れ?)、森脇さんの記事などは今のところチェック出来ていません。

 

補足:フジテレビNEXTの放送では、副音声なら解説なし(サーキットノイズのみ)で中継を観ることも可能なのですが、それですべてを理解出来て中継を楽しめるほどの能力は私にはありません。

 

 

 

【追記】

 

川井ちゃんの見解は、ここでフェルスタッペン自身が言っていることと全く同じですね。

 

F1-Gate.com: マックス・フェルスタッペン 「ルクレールが接触を避けるべきだった」

 

やはり、F1関係者はフェルスタッペンの言動は100%間違っていないと考えているようで、F1界では、もはや、フェルスタッペンこそが正義ということのようですね。

 

 

一方で、ルクレールはこんなことを言っています。

 

F1-Gate.com: シャルル・ルクレール 「マックス・フェルスタッペンとの一件から学んだ」

 

これは、恐らく、今回の一件でFIAが接触を伴って相手をコース外へ押し出すことをレーシングアクシデントの範疇として公式に認めたから、次からは自分ももっと攻撃的になる、と言っているのだと思いますが、

今回の一件では、F1界ではフェルスタッペンこそが正義だということが証明されただけで、FIAの裁定の一貫性や公平性は逆に否定された訳ですから、

すべてのドライバーに対してそれが許されるのかはちょっと怪しいですよね?

 

まあ、誰かが試してみれば、すぐに判ると思うけど。