気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2019年F1 第10戦 イギリスグランプリ 雑記【差し替え版】

レース結果のリンクはこちら、

 

f1-gate.com

 

今回は、ここからベッテルが10秒ペナルティで一つ繰り下がり、ということですね。

 

 

 

ハミルトンの逆転優勝に関しては、もはや、当たり前のことでしかなく、

 

ボッタスの最初のタイヤ交換がミディアムからミディアムだったことで2ストップが確定し、その後ハミルトンの方がスティアウトしていた時点で、ハミルトンをハードで1ストップとし、終盤にボッタスを2回目のタイヤ交換で後退させて逆転させる、というメルセデスの目論見は見え見えで、

あのセーフティーカーが無くても、最初からボッタスが勝たせてもらえないことは判りきっていましたからね。

 

 

で、ここからが本題ですが、

今回のレースを見始めて、私は最初から、何とも言えない違和感を感じていました。

 

もしかして、今回から、どんなインシデントもすべて「お咎め無し」なの、って・・・

 

実際、終盤でのベッテルとフェルスタッペンのインシデントが無かったら、今回はペナルティはゼロだった、ってことですよね?

 

前戦での裁定で、FIAは、これからのF1界はフェルスタッペンを最優先とし、フェルスタッペンが何をやっても、それこそが正しいF1であると認めることにした訳で、

フェルスタッペンにどれだけ好き勝手にレースをやらせても矛盾が生じないようにするためには、(フェルスタッペンに関係のないものも含めて)すべてのインシデントに対してもペナルティを出さないことにしてしまった、ということなのか?

フロントウィングが壊れるくらいのインシデントが発生しても、表向きには審議対象にだけしておいて、実質的にはスチュワードたちは審議は放棄して、すべてレーシング・アクシデントとしてして処理してしまうと・・・

 

FIAが考える一貫性というのはそういうことなのか、って。

 

それならそれで、フェルスタッペン以外にも自由にレースをやらせることにしたのなら別にいいし、

実際、ルクレールがハンガーストレートでフェルスタッペンを強引にブロックした時も、クラブでフェルスタッペンをコース外へ弾き出した時もFIAはスルーしたから、必ずしもフェルスタッペンにとって有利になっている訳ではなく、それを徹底出来るのならいいと思いますが、

 

ちょっと、やることが極端過ぎるというか、露骨過ぎるというか・・・

 

それでは、他の程度の悪いドライバーたちもフェルスタッペン化してしまい、一歩間違えば、F1が無秩序状態になってしまう危険性があると思うのですが・・・

 

補足:

実際に、今回のルクレールを見ていると、やっていることがフェルスタッペンと同じなんですよねぇ。

まあ、今のところ、相手がフェルスタッペンに対してだけなので、前戦での一件に対して、やられたらやり返す、というのも有りだとは思いますが、(そういう考え方自体は危険だけど、)

これが他のドライバーに対しても(特に、チームメイトのベッテルに対しても)行われるようになると、ちょっと困りものだと思うのですが・・・

 

 

そんな中で、唯一の例外でペナルティとなった、ベッテルのフェルスタッペンへの追突ですが、(まあ、実質的には、周回遅れとなったベッテルに対しては意味のないペナルティだったけど。)

 

ベッテルがミスで大きく順位を落とした、という点では、あぁ~またか、って感じですが、

そのおかげで(F1関係者の目論見に反して?)ボッタスは2位を維持することが出来て、ルクレールも3位になれた訳ですからねぇ・・・

あのままでは、どっちにしろベッテル自身もフェルスタッペンに勝てなかった訳ですから、考え様によっては、グッ・ジョブですよね。

 

注:ベッテルルクレールがフェルスタッペンに勝てないのは、ドライバーの腕の差ではなく、タイヤを使いこなせない車体性能の差なので、間違わないように。

今のF1の決勝はPUのパワーを100%使うことも出来ないタイヤの使い方競争ですから、車体性能が向上しないフェラーリのマシンでは、いずれはガスリーにも負けることになるのかも知れません?

 

インシデントの中身については、

追突という点ではベッテルが悪いと思いますが、(私は、ベッテルのファンだからと言って、何から何までベッテルが正しいと言うつもりは無いので、)

相手がフェルスタッペンだから、ベッテルを非難する気は全くありません。

 

同じような状況で思い出すのは、昨年のアゼルバイジャンでのリカルドとフェルスタッペンの同士討ちですが、

あの時はチーム内のことなのでペナルティも無く、どちらが悪いという明確な判断はされなかったけど、どちらかといえば、フェルスタッペンのライン取りに問題があり、追突したリカルドを一方的に悪く言う意見は少なかったはず。

 

今回も、それと同じように私には見えたのですが、

 

要は、相手がフェルスタッペンだから、気を付けないと、フェルスタッペン勝手な走り(ライン取り)に巻き込まれて、自分の方が加害者になってしまうようなことが起こってしまう、ということ。

 

まあ、フェルスタッペンにしてみれば、自業自得ということです。

 

FIAがドライバーたちに好き勝手にレースをやらせると方針転換したことは、フェルスタッペンに対しても他のドライバーたちが遠慮なく攻撃するようになる訳で、フェルスタッペンの方が被害を受けて順位を落とすという結果になる、というのも皮肉な話ですね・・・

 

追記 :

FIAは方針転換を否定しているようですが・・・

F1-Gate.com:F1レースディレクター 「スチュワードの裁定基準を寛容にした事実はない」

 

 

 

ということで、もっといろいろと書こうと思っていたのですが、

なんだかもう、今のF1に対して愚痴や文句ばかりを言っているのも馬鹿らしいというか、虚しいというか・・・(もう、諦めた、という感じ・・・)

 

とりあえず、今回は、余計なことを書くのは少し控えました。