気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2019年F1 第17戦 日本グランプリ 追記

今年のF1の感想はもう終わりにしようと思ったのに、メキシコGPが始まる前に早速の追記(日本グランプリの最終結果の訂正)です。

 

f1-gate.com

 

ルノーの「プリセットラップディスタンスディペンデントブレーキバイアスアジャストメントシステム」が違法だと判断され失格となった、ということのようですね。

(結局、ルクレールは6位に戻ったけど、メルセデスコンストラクターズ・タイトル決定には影響はなし。)

 

やたらと長い名称のシステムは、簡単に言えば、ブレーキの前後バランスを自動で調整するもので、

いわゆる「アクティブなんちゃら(可変とか稼動とかいうもの)やオートなんちゃら(ドライバーの仕事を自動でアシストするもの)の類は禁止」というレギュレーションに違反しているという解釈でいいのでしょうか?

 

それでどれくらいのゲインがあるのかは判らないけど、まあ、そういうレギュレーションなんだから仕方ないですが・・・

 

私は、大昔の本当にアイデア勝負だったF1マシンの独創性が好きだったので、出る杭は打たれる、画一化され過ぎた今のF1の技術レギュレーションには疑問を感じる面もあります。

 

 

それに、自動車メーカーは、技術開発に繋がるという理由でF1に参戦し、時代に即した環境問題も考えて今のハイブリッドPUの継続に拘っているのだと思いますが、

既に日本では軽自動車でも当たり前になった運動エネルギーの回生(MGU-K)でのハイブリッドはともかく、ターボの搭載を前提とした熱エネルギーの回生(MGU-H)というのは、信頼性の面でも、市販車の開発に繋がる(市販車に搭載される)ような技術ではないような気がするのですが?

 

いまどき軽自動車でも少なくなった時代錯誤のような13インチのホイールや、ありえないような高い内圧のピレリタイヤはようやく変更される方向に進んでいますが、それでもまだ反対意見が出ているのも今のF1の現状ですし、

最近では軽自動車にもドライバーをアシストする各種のシステム(ある種の自動運転の類)も搭載される時代なのに、そういう市販車に繋がる自動アシストの類は禁止というのは矛盾しているように感じるのですよね。

走行中にドライバーが手動でブレーキの前後バランスを調整する市販車なんて見たことないですから。

(うちの下位グレードの軽自動車でもオート・スタビリティ・コントロールというのが付いているくらいなのに。)

 

まあ、そういうものを認めたら、F1は今以上に扱いやすくて、それこそドライバーの存在意義が無くなってしまい、誰が運転しても変わらないマシンになってしまうだろうから、禁止するな、というつもりはないのですが、

今のF1には市販車に繋がるような技術はほとんど無いような気がして、理念と現状に矛盾を感じる(何故、PUだけ最先端に拘るのか理解出来ない)ということです。

 

 

そういう中途半端なこだわりを捨てて、

 

F1を本当にドライバーの実力を争うレースにしたいのなら、いっそのこと、時代錯誤でもいいから、安全性は維持しつつ技術レベルを大きく後退させて、パワーがあるだけでとてつもなく扱い難いマシンに戻すというのも面白いのでは、と思うのですが。

 

 

【追記】

 

メキシコのフリー走行での解説によると、

ルノーの失格は、搭載していたシステムの合法性の問題ではなく、

自動調整が可能なシステムを搭載していたことそのものが違反だったのではなくて、そのシステムを使ったことが違反だったということのようですね?

 

ってことは、違法なシステムを搭載していたことでルノーというチームが失格になった訳ではなくて、それを使ってブレーキバランスを自動で調整したドライバーが失格になった、という解釈になるのでしょうか?

(あくまで、ドライバーの責任だと?)

 

使ってはいけないシステムを搭載すること自体が違法ではないとしても、

そもそも、使うことが出来ないシステムを開発して搭載し、使うことが出来ないのにも関わらず、それをドライバーが使うことが出来る状態にしておく、ということに何のメリットがあるのでしょうか???

 

なんだかもう、チームがやることも???、FIAの判断基準も???、

頭の悪い(柔軟性の無い)私には、今のF1は理解出来ません。