2020年F1 その後・・・ (6月分)
6月1日に、7月から始まる新たな2020年F1の序盤8戦(ヨーロッパ・ラウンド)の日程が正式に発表されたあと、
6月12日になって、アゼルバイジャンとシンガポール、そして日本グランプリの中止が正式に発表されました。
これまでにモナコ、オランダ、フランスは延期ではなく中止であることが発表されているので、アゼルバイジャンも(初開催で使った名称のように)ヨーロッパの一部だとするなら、ヨーロッパ・ラウンドは新たな序盤の8戦で完結ということですね。
シンガポールに関しては、かなり前から(無観客なら)中止という噂は出ていたのですが、
アゼルバイジャンとシンガポールは市街地コースだから、というのが中止(日程変更が困難)の最大の理由だということでいいのかな。
日本グランプリについては、
既に日本国内(特に東京)では、もはや、政府や自治体は、新型コロナの感染者数などの状況には関係なく、先に規制(自粛)の解除ありきの状態で、あとは(異様とも思える「新しい生活様式」をとり続けることで)オマエたちが感染を拡げないようにしろと、国民に押し付けているように思える状況であり、
10月のイベントを主催者の方々はどうするつもりなのかと思っていましたが、
さすがに、国内イベントではなく、海外からの渡航が絡む国際イベントであるF1は開催することは出来ないという常識的な判断になったようです。
まあ、オリンピックが延期なんだから、少なくとも日本では今年中の国際的なイベントは開催出来ないですよね。
ヨーロッパ圏外へのフライアウェイでのF1の開催は、日本に限らず、渡航制限が解除されなければ、どこも困難な状況な訳ですが・・・(今回の騒動の元凶であるはずの中国以外は、)
ところで、F1を世界選手権として成立させるためには、最小レース数以外に、3大陸以上でレースを行う必要がある、という条件があるらしいですが、
ここでいう3大陸というのは、いわゆる、地形としての大陸(南極を含む6大陸)ではなく、あくまで、F1の都合に合わせた地域としての意味だと思えばいいのでしょうか?
つまり、ユーラシア大陸というくくりなら、ヨーロッパ以外のロシアや中東、東南アジア、中国などはヨーロッパと同一の大陸だし、
日本も、大陸には属さない島国ということになると思うのですが、
恐らく、ヨーロッパ・ラウンド以外のフライアウェイというくくりで、これらは別の1大陸という扱いになる、と思えばいいと?
ユーラシア大陸を2大陸(ヨーロッパ大陸とアジア大陸)とする概念はかなり昔のもので、今では使わないものだと思うけど、F1の歴史もそういう時代から続いている訳ですからね。
まあ、F1関係者たちは(ロス・ブラウンは?)、仮に今年のF1が新たな(同一国の同一サーキットで2回レースを開催するという反則技を使った)ヨーロッパ・ラウンドの8戦だけになったとしたら、また原則を曲げてでも、それだけで2020年のF1を世界選手権として成立させるつもりのようなので、
いまさら大陸の定義などどうでもいいことですが・・・
どうしてもそうしたいのは、仮にフェルスタッペンがトップになったら(現状なら、なれる可能性が高いから???)、何が何でも、そのタイトルを正式なものにしたいからなのでしょうが・・・
緊急事態をいいことに、これ以上、過去のF1の伝統を曲げることはやめて欲しい、というのが、昔のF1が好きだった者の切なる願いです。