2020年F1 ウィリアムズ売却へ・・・
ウィリアムズのチーム売却が正式に決まったようです。
ウィリアムズというF1の伝統的なチーム名も存続されるし、チームの中身にも今のところは変更が無いので、当面の間は、これまでと何も違いはないのですが・・・
リーマン・ショック後に、ルノー(エンストンのチーム)が投資会社に身売りしたあとも、一時的には名前だけは「なんちゃってルノー」を名乗っていたけど、
すぐにロータスに改名し、その後はPUをメルセデスに変更して、再度ルノーに買収された時には完全にルノーとの縁が切れていた、という前例もありますからね・・・
まあ、ルノーといっても、エンストンのチームは、もともと1977年にターボエンジンを引っ提げてF1に参戦したオリジナルのルノーとは別のチームで、オリジナルのルノーと同時代から参戦していたトールマンを買収したベネトンのファクトリーに由来するチームだから、
ウィリアムズと同じくらいの老舗チームではありますが、個人的にはルノーというよりもベネトンという印象が強く、(アロンソが2連続タイトルを獲った頃はベネトン・カラーだったし、)
同一のチームが存続しているとは言い難い面もありますが、
ウィリアムズの場合は、マクラーレンと同様、F1のプライベーターの名門として、これまでずっと同一のチームとして存続していたことを考えると、やはり、残念というか、どこか寂しい(虚しい)感じがしてしまいます・・・
注釈:厳密にいえば、今のウィリアムズは1977年以降の2代目のウィリアムズということになりますが、買収ではないかたちで設立されたオリジナルのチームが今までそのまま継続していたという点は間違いではないはずです。
ちなみに、1976年以前のウィリアムズの方は、あの有名な(ブラウンGPの初優勝の時に話題になった)デビュー・トゥ・ウィンを成し遂げたウォルター・ウルフの前身だったチームですが、ウィリアムズが独立して別チームを立ち上げたあと、ウォルター・ウルフとしては僅か3年でF1からは消滅してしまいました。
昨年も(あのBMWのワークス時代でさえもなくならなかった)ザウバーの名称がなくなってしまったのが残念だったのですが、
もはや、今のF1は、老舗のプライベーターだからといって生き残れるような時代ではない、ということなのですね・・・
本当のウィリアムズではない「なんちゃってウィリアムズ」の名前がいつまで生き残れるかは、買収先の投資会社がどれだけF1とウィリアムズに愛着と敬意を持っているか、ってことになってしまうのでしょうか???
【追記】 9月3日
F1-Gate.com:ウィリアムズF1、クレア・ウィリアムズの退任を発表…家族経営が終焉
これでもう、ウィリアムズの名前がいつF1から消えてもおかしくないですね・・・