気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2020年F1(新)第8戦 イタリアグランプリ 雑記

2020年F1、新カレンダー第8戦、イタリアグランプリの決勝、

 

f1-gate.com

 

 

昨年と同じように、今回もまた、予選から、ゲインよりもリスクの方が大きいのに、トゥの取り合いに終始するチームやドライバーたちの姿に呆れるばかりで、

彼らに言わせれば、そもそも、トゥの影響が大きい今のドラッギーな車体の仕様が悪いのだと、川井ちゃんが言っていましたが、素人の私から見れば、単に、コイツらは学習能力がないのか、という風にしか見えず、(苦笑)

もう、決勝を見る前から馬鹿らしくなっていたところに、

 

決勝もまたドタバタ劇で、レースディレクターの裁量までが疑われる、大波乱の展開だった訳ですが、

 

 

サインツにとっては、なんとも悔しい結果となってしまいましたね・・・

同じ2位でも、優勝がハミルトンだったなら納得出来ただろうけど、自分の力ではどうにもならないところで損をして、まさか、ガスリーが優勝とは・・・

 

サインツの2位は、予選から決勝(の前半)まで、実力で手に入れたハミルトンに次ぐ2番手というポジションだったに、

ガスリーの優勝は、ピットレーン・クローズが生み出したあやで、期せずして得をした結果だし、ストロールの3位も、タイヤ交換をしていなかったのに赤旗のおかげでチャラになって期せずして得をした結果ですからねぇ・・・

 

 

注釈:

ピットレーン・クローズに関しては、マグヌッセンの車両が止まっていた場所なら不要な処置だと解説陣の方々は言っていましたが、あれは、あの状況でマーシャルが車両を処理するにはピットレーンの入り口を通って押していくことになるから、私は必要な処置だったと素人なりに考えています。

クレーン車や搬送車を入れるにしても、ピットレーンへのエントリー付近をふさぐことになり、どっちにしろ、ピットレーン・クローズにする必要があったから、その判断が間違いだったとしたら、最初からセースティーカーではなくて赤旗で止めるべきだった、ということになると思います。

あの程度の状況で赤旗(レースのリセット)というのは、普通に判断すれば、無いと思うので、今回のレースディレクターの判断が間違いだったというのは一概には言えないと思うのですが?

 

ただし、それを発令するタイミング(セーフティーカー発令との時間差)が適切だったかどうかは、問題視されても仕方ないと思いますが。

 

それに、その結果、本来ならセーフティーカーのおかげでポジションキープのままタイヤ交換を終えれるはずだった上位勢が、ピットレーン・クローズとなった結果、それ以前に既にタイヤ交換をしていたガスリーを含む4台と、一人だけスティアウトした(のちの赤旗中に、そのままの順位でタイヤを交換することが出来た)ストロールのうしろになってしまったことで、サインツは損をせざるを得ない状況になってしまった訳ですからねぇ、

 

仕方ない処置だったと書きつつも、どこか納得出来ないモヤモヤ感は残っています・・・

 

 

補足:

ガスリーは、マグヌッセンが止まってイエローが出た直後、セーフティーカーが発令される前(ピットレーンがクローズされる前)にタイヤ交換をしたから、もしかすると、その判断が良かったと言う人がいるかも知れませんが、アルファタウリのエンジニアがピットレーンがクローズされることを先読みした訳ではなく、たまたま通常のピットストップがそういうタイミングだっただけのこと。

まあ、結果的には、運良く、それが優勝に繋がった訳ですが・・・

 

 

って、こうやって書いていると、まるで私がガスリーの初優勝を全く祝福していないように見えると思いますが、その通りです。

私が望んでいたのは、ガスリーではなく、サインツの優勝だったし、

私は、チーム・フェルスタッペン・ホンダに関係するものすべてを一切応援しない、というスタンスであり、それを偽って心にもない祝辞を書く気はありませんので。

 

注釈:

これは、ガスリー個人に対してどうのこうの、という意味ではなく、あくまで、フェルスタッペンに関するものすべて、という意味なので、念のため。

 

アルボンは、相変わらず、ペナルティを科せられるような走りばかりしているし、

これでまたレッドブルの育成ドライバーの使いまわしが始まり、再びガスリーとアルボンが突然の途中交代ということになるのでしょうか?

 

 

ハミルトンに関しても、同じように損をしただけの話で、トップを独走していたからそういうタイミングになっただけのこと。

F1関係者の中では史上最も有能なドライバーだと評価されているくらいのベテランなのに、見えなかった、とかいう言い訳は、見苦しいだけだけだから、もうそろそろやめようよ。(確か、開幕戦でも、イエローが見えなかったとか言ってたよね。)

 

ハミルトンの優勝はメルセデスのおかげであって、ドライバーとしての実力だけで連勝を続けるのは無理だということは、もう判っているから。

 

 

補足:

メルセデスのおかげでハミルトンの優勝数がシューマッハを越えてF1史上最多となるのは時間の問題ですが、

ハミルトンって、メルセデスの独走状態であるハイブリッドPU時代にも関わらず、連勝記録だけは最大でも(N/A時代のベッテルの9連勝にも遠く及ばない)僅か5連勝なんですよね、

ロズベルグでさえ、シーズン跨ぎなら7連勝もしているのに。(そのロズベルグの連勝が途切れることになったのは、ハミルトンが同士討ちで先行するロズベルグを蹴落としたから、という事実も、いかにもハミルトンらしいし・・・)

 

まあ、今年もまだ、このあと9連勝の可能性は残っているけど・・・

シーズン跨ぎなら10連勝以上の記録達成の可能性もあるけど、ハイルトンには、開幕戦で勝てない、という特徴もありますからね。

 

それなのに、抜群の安定感、とか言って、F1関係者の方々がハミルトンを高評価しているのが、私には理解出来ないのですよねぇ。

フェルスタッペンだって、比較対象がリカルドではなくなり、ガスリーやアルボンになってから、一人だけが際立って見えるようになっただけで、

最近、やたらと、異次元だと評されるハミルトンの走りも、比較対象がボッタスだけでは、それが本当に異次元なのかどうかは判らないですからね。

 

 

 

まあ、レース結果に関しては、いくら大波乱とはいえ、もう大勢に影響はない(最終的に今年もメルセデスの圧勝という状況は変わらない) ので、これくらいにして、

 

あとは、例の(一般には「予選モードの禁止」と呼ばれる)シングルICEモード規定についてですが、

 

結局、その実態は、

予選の開始から決勝の終了まで、単一のICEモード(ICEの燃焼に関するパラメータの設定)しか使うことが出来ない、

つまり、コース特性(PUのパワーの寄与率や、燃費など)に合わせて、決勝で使うのに最適だと判断されたICEモードを、そのまま予選で使うことになる、

ということでいいようです。

 

但し、今回の決勝での様子を見ている(解説を聞いている)と、実際に今回のボッタスがそうだったのかは判らないけど、ICEに問題が発生し、ICEを保護するためにディフォルトモードに切り替えることは許される(元には戻せない)ということのようですね?

 

ディフォルトモードがどういう設定なのか、詳細は知らないけど。

 

もう一つ気になったのは、

フリー走行P3の最後にリカルドがPUのトラブルで止まり、新しいPUはペナルティになるから、もし古いPUに乗せ換えるとしたら、という話になった時に、川井ちゃんが、それでも同じICEモード(パラメータ)しか使えない、と言っていたこと。

つまり、今回の規定はPUメーカーに対するものであり、チームや車両の違い、PUの新旧を問わず、同じメーカーのPUなら全車が同一のICEモードを使わなければいけない、それがシングル(単一)という言葉の定義だ、という説明でした。

 

それが本当なら、他のチームも含めて、古い(マイレージの厳しい)PUを使う車両が発生した場合などは、一番条件の悪いPUに合わせたICEモードを、同一PUのすべての車両が使わなければいけなくなると???

逆に言えば、どこかのチームが先行で新しいPUを投入しても、他のチームの古いPUと同じICEモードを使わなければいけないってこと???

それに、PUは新旧によってスペックの違いがあるのが普通(開発が禁止されても、信頼性を名目にした改良は許されているはず)だから、それに対し同一のパラメータを適用するのは不可能であり、その場合はどうなるのか???

スペック違いの場合は同一のPUではないと見なされるということなのか???

 

私には、疑問点ばかりで、言っていることがちょっとよく理解出来なかったのですが・・・

まあ、私の理解力が低いだけで、川井ちゃんが言っていたことは、そもそも、そういう意味のことではなかったかも知れないけど?

 

一つのICEモードだけを使うと聞けば、まるで、シンプルになったように錯覚させられるけど、その運用は、逆に、今まで以上に複雑化しているように感じるのは私だけでしょうか?

 

 

補足:(9月12日)

F1速報のイタリアグランプリ号の記事に書かれていた内容を要約すると、

 

ワークスとカスタマーは同じICEモードを使う、

予選のインラップとアウトラップは除外、

決勝のセーフティーカー及びVSC、レコノサンス・ラップとパレード・ラップは除外、

緊急の保護モード(ディフォルトモード)は使用可、ただし、元には戻せない、

オーバーテイク・ボタンはMGU関連のパラメータ変更用としてなら使用可、

 

ということのようなので、 

まだ疑問な点は多いですが、私がこれまで書いてきたことは、概ね間違いはなかったようです。

 

 

それはそれとして、結果的に、そのシングルICEモード規定によって、FIAと結託したレッドブルの目論見どおりにメルセデスは不利になったのか?

と言われたら、恐らく、答えは否ですよね。

 

少なくともハミルトンの車両を見る限りは、何の影響も無かったと???

 

ただ、ボッタスの方の決勝での状況を見ると、本当にハミルトンと同じICEモードだったのかと思えるほど苦しんでいたから、

もし2台のモードが異なっていたのだとしたら、先ほど書いた、川井ちゃんの言う「単一」の定義に反することになってしまうし、同じだったとしたら、どっちの状況が正解だったのか(その違いの原因が何だったのか)は、よく判りませんが、

決勝で使うモードの選択を誤っても、それをレース中には修正することが出来ないのだから、

結局のところ、この規定で影響を受けるとしたら、(短時間で終わる)予選よりも、むしろ、(長丁場となる)決勝の方ではないかと?

 

それに、今回は、シングルICEモード規定だけでなく、シルバーストン(70周年記念)ほどではないにしろ、ピレリタイヤも高い内圧が設定され、すべてがチーム・フェルスタッペンのためにお膳立てされていたのにも関わらず、

どんな車体でも乗りこなすことが出来る天才であるはずの我らがフェルスタッペン様が、予選では5番手に終わり、決勝でもスタート直後に中団に脱落し、その後も全く上位争いにも加われないまま、まるでやる気がなくなったかのように最後は(PUの不具合で?)リタイヤという有様で、

本当にこの規定で不利になったのはどっちだったんだ、って感じでしたからね・・・

 

今回の結果だけで判断するのは早計なのかも知れないけど、 

このシングルICEモード規定も長続きしないかも知れないですね・・・(苦笑)

 

 

 

【余談】

 

すっかり忘れていましたが、イタリアグランプリの前に、ルノーが来年からアルピーヌに改名することが発表されたのでしたね。

 

F1-Gate.com:ルノー、2021年から『アルピーヌF1チーム』へのチーム名変更を発表

 

また一つ、伝統的なF1のチーム名が消滅する、と言いたいところですが、

ほんの数年前、このエンストンのチームはルノーではなくロータスだった訳だし、PUのブランドはルノーのままということですからね、今回は特に残念感はありません。

 

大昔のスーパーカーブームの時から、ルノーのスポーツカーと言えばアルピーヌ・ルノーだったから、私のような古い人間としては、別に違和感も無いですし。