気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2020年F1 新カレンダー 追加 その2

2020年F1の新カレンダーに第11~13戦目の追加が発表されました。

 

f1-gate.com

 

 

第11戦  アイフェルグランプリ(ニュルブルクリンク


第12戦  ポルトガルグランプリ(ポルティマオ)


第13戦  エミリアロマーニャグランプリ(イモラ) → 土日のみの2Day開催

 

日程は、それぞれ、もともとの日本、US、メキシコが予定されていた週なので、前回追加発表されたロシアグランプリ以降は過密ではない通常日程です。

 

ロシア(ソチ)も含めここまでの13戦は、地理的には、全部ヨーロッパ圏内であり、今年のF1を世界選手権として成立させる為の「3大陸以上」という要件はまだ満たしていないことになりますが・・・

 

 

それはそれとして、

今回追加されたグランプリは、かなり興味深い内容になっています。

 

 

今年はもともとドイツグランプリ(ホッケンハイム)は無い年だったのですが、ニュルブルクリンクでF1が開催されるというのは、個人的には意外でした。

 

ニュルブルクリンクは、過去に、2015年にカレンダーに入っていたものが(財政的な理由で)中止になった(以後F1から撤退)という経緯があり、2013年以来のF1開催、今のハイブリッドF1としては初開催ということになりますが、

今回のグランプリの名称がドイツの国名を冠せず地域名となっているのは、単に、現時点でホッケンハイムの方にも今年のF1開催の可能性が残っているから、と考えればいいのでしょうか?

以前(シューマッハ全盛期)にドイツで1国2開催が行われていた時にも、なぜか、国名を冠するのはホッケンハイムの方で、ニュルブルクリンクはヨーロッパやルクセンブルク(隣国)の名称を使っていましたが、もともとF1での歴史はニュルブルクリンクの方が古い(北コースはニキ・ラウダの事故の舞台となった場所として有名な)訳で、

コースレイアウトでも、個人的には、ホッケンハイム(改修後)よりも、圧倒的に、ニュルブルクリンク(GPコース)の方が面白いと思うので、

今年はあくまで暫定開催ということなのでしょうが、これをキッカケに、来年以降、正式にニュルブルクリンクでのドイツグランプリが復活してくれたらいいな、と思います。

 

補足:

ニュルブルクリンクでのグランプリがドイツの国名を冠しないのは、どうやら、今回のF1の開催にドイツの自動車連盟が関与していないから(要するに、ドイツがF1を開催するのではなく。単にF1がニュルブルクリンクのサーキットを使うだけの話だから)ということのようです。

 

 

ポルトガルグランプリは1996年以来の復活となり、当時のエストリルではなく、ポルティマオでのF1初開催となります。

もともとF1が開催される予定のなかった国で、しかも初開催のサーキットというのも、個人的には意外でした。(交渉を行っているという情報はあったけど。)

 

ポルティマオというのはサーキットの所在地の名称(サーキットの通称)であり、正式にはアルガルヴェ国際サーキットという比較的新しいサーキットです。

SBKスーパーバイク)が開催されているので、私も、以前、J・SPORTSを契約してした時には何度か見たことはあるはずなのですが、真剣には見ていなかったので、全く印象には残っていません。

同じく初開催となるムジェロの方は、この前、川井ちゃんが、ハードブレーキの無い高速コース(フェラーリのホームサーキットなのに、今のフェラーリには圧倒的に不利)だと言っていたけど、こちらはどんな特性のサーキットなのでしょうか?

 

ちなみに、アルガルヴェ国際サーキットはここです。 → Googleマップ

 

 

イモラも2006年のサンマリノグランプリ以来のF1開催となります。

モンツァ、ムジェロに次ぐ、今年、イタリアで3開催目となるグランプリですが、同一サーキットでの複数回開催ではないので、不満はありません。

 

こちらもサーキットの正式名称はイモラではありませんが、長くて書くのも面倒なので、通称のイモラ・サーキットでいいですよね。(その方が有名だし。)

エミリアロマーニャというグランプリ名も州の名称ですが、まあ、こちらはモンツァの歴史が圧倒的に古いですからね。

ちなみに、モンツァでF1が開催されなかったのはF1の歴史の70年で1回のみで、その年に、初開催で、イタリアの名を冠したグランプリが1回だけイモラで開催され、以後、サンマリノの国名を借りてモンツァとの1国2開催となった、という経緯だったはずです。(大昔の話ですが。)

こちらも過去には(ニュルブルクリンクの北コースと同様)セナの死亡事故の舞台という悲しい歴史がある訳ですが、

シューマッハの引退(1回目)と同時に伝統的なサンマリノグランプリが無くなってしまったのは残念だったので、今年限りなのかも知れませんが、F1の舞台としての復活は嬉しく思います。

 

 

今年初開催の予定だったベトナムもそうですが、最近は、初開催といえば市街地コースばかり。

個人的には、F1はパーマネントサーキットでやるべき(例外はモナコだけでいい)と思っているので、

新型コロナの影響とはいえ、興味深いサーキットでのF1の初開催や復活が見れるのは、素直に歓迎したいと思います。

 

まあ、今年復活予定だったオランダだけは、別の理由で、全く歓迎していなかったけど・・・

 

ただでさえ見どころが無い今年のF1なのに、これまでは、最初から同じサーキットでのレースを2回も見せられ、面白くもなんともなかったのですが、

この先は、別に誰が勝かはどうでもいいけど、初めてのコースや懐かしいコースが見れるだけでも、少しだけ楽しみが出来ました。

 

もちろん、これが、今のハイブリッドやピレリタイヤのF1でなかったら、もっともっと何倍も良かったのですけどね。

 

 

 

【追記】 7月26日

 

今回の追加発表と同時に、正式に中止となるグランプリも発表されていたようで、カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジルは正式に中止ということのようですね。

 

F1-Gate.com:2020年のF1世界選手権:北南アメリカ大陸は断念

 

これで、現時点で動向が不確定なのは、バーレーンベトナム、中国、アブダビの4つということになりますが、 → 下記補足へ

恐らく、残りは中東のバーレーンアブダビの2戦が11月に行われて、(そこで2レース開催が無ければ)今年は全15戦で終わり、という線が濃厚のようですね?

まあ、ほんの10年くらい前までは全16戦くらいが当たり前だったので、個人的には、それで十分な気がします。

 

但し、リンク先の記事にも書かれていますが、その15戦では、今年はF1世界選手権ではなく、F1ヨーロッパ選手権ということになってしまうので、その辺がどういう扱いになるのかが気になります。

正式に世界選手権ではないということになれば、メルセデスとハミルトンの記録更新もとりあえず1年先延ばしということになるので。

 

まあ、先延ばしになるだけで、来年もメルセデスの独走という状況が変わる要素は何もない(一部のドライバーのラインナップが変わっても、それはメルセデスには影響しない)ので、別にどうでもいいことだと言ってしまえばそれまでですが。

 

 

補足:私は、まだオーストラリアも未確定で残っていると思っていたのですが、いつの間にか正式に中止になっていたのを見落としていたようです。

4月8日の情報では延期となっていて、4月27日の情報では中止となっているので、どうやらその間に正式に中止が決定されたようなのですが、その情報を見つけることが出来ません。