気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2020年F1(新)第5戦 70周年記念グランプリ 雑記(予選)

2020年F1、新カレンダー第5戦、「70周年記念」グランプリの予選が終わりました。

 

f1-gate.com

 

いまさらどうでもいい言っている今年のF1なのに、なんでわざわざ予選が終わったタイミングで感想を書いているのかというと、

前戦でのピレリタイヤの破損問題に対して、どうしても決勝の前にもう少しだけ書いておきたいと思ったから、

 

今回のタイヤの破損に対して私が思ったことは、前戦の感想に追記するかたちで、既に、長々と書きましたが、

今週のフリー走行や予選でのプロ(津川さん、森脇さん、川井ちゃん)の解説を聞いていると、それが問題視されている雰囲気が全く感じらず、

なんだか、もう、ピレリタイヤは摩耗すれば(シルバーストンのようなサーキットでは)壊れるもの、というのが当たり前のようで、まるで、使い方を変えればいいだけの話になってしまっているのですよね。

 

何かにつけて、今のF1は、私の感覚とは温度差があり過ぎて・・・

 

内圧の設定は、今回はフロント27PSI(プラス2PSI)、リヤ22PSI(プラス1PSI)ということで、PSIという単位は普段私たちが目にするタイヤの空気圧の単位とは違うのですぐにはピンときませんが、確かにその数値自体は(市販車のタイヤと比べれば)異常な数値ではないのですが、

フリー走行でのロングランの状況(摩耗の仕方やブリスタの出方)を見ていれば、既に、F1用の13インチのバルーンタイヤが正常に機能する(接地圧や設置面の状態の)限界は超えているように思え、川井ちゃんも前戦での事故直後には限界だと言っていたのに、他に策が無いとはいえ、それを平然と受け入れてしまっているように感じるし・・・

 

使用周回数の限界も、川井ちゃんは、前回のハードが40周使えなかったから、その約8割と見て、今回のハードなら30周の8掛けで25周程度と言っていたけど、

要するに、今回は、そもそも、どんな組み合わせでも1ストップというシチュエーションは成立しないから、長く使いすぎるという問題も起こらないとでも考えているのか、まるで、運用上の問題でしかないという雰囲気なんですよねぇ・・・

 

今回のワンランク柔らかいコンパウンドの選択も、2019年仕様のタイヤが継続使用されているのと同様、ピレリではなくF1側が決めたことだということも、「ピレリの名誉のため」と言って、わざわざ説明されていたし。

 

今のF1がピレリ無しでは成り立たないことは判っていますが、私には、(問題の本質をすり替えようとしているような)この雰囲気を素直に受け入れることが出来ません。

 

なので、この問題がこのままウヤムヤにされないように、不謹慎かもしれませんが、私は、今回の決勝でも何か問題が起こってくれることを期待しています。

 

補足:

もう、かなり前の話ですが、2005年のインディアナポリスミシュランタイヤの安全の問題が起こった頃は、F1界ももっとピリピリした雰囲気で、妥協案をお互いが全く受け入れなかったことで、最終的に、それが決勝でのミシュランタイヤ勢のボイコットに進展し、数年後のインディアナポリスの撤退やミシュランの撤退へと繋がっていったのですが、(別に、その結果が良かったと思っている訳ではないけれど、)

今回は、コロナ禍という特殊な状況下なのは判りますが、その時とは正反対で、とにかくレースを成立させることが大前提で、安全性まで二の次にしてしまっているように感じてしまいます。

まあ、当事者の中からも、コンパウンドに対する不満は出てきても、安全性を危惧する話が全く出てこないから、私が大袈裟に考え過ぎ(というか、単にピレリタイヤを使っているF1が嫌い)なだけなのかも知れませんが・・・

 

 

それにしても、今回のタイヤの解説は本当に判り難いですよね。

見た目と呼称が同じなのにコンパウンドが違うから、頭の中で一回変換しないといけません。

 

それに、例えば、ピレリが「ハードでのQ2突破は我々のF1史で初」だったと、さも特別なことのように言っているけど、それって前回のミディアムだから、呼び方を変えただけで、別に前回と同じことなんじゃねぇ~の、って感じで、ややこしい話になってしまうし。 

 

続けて同じサーキットでのレースなんだから、違うコンパウンドの組み合わせを使うなら、今回だけでも特例として、今回のハードはミディアム(黄色のまま)、今回のミディアムはソフト(赤色のまま)、そして今回のソフトはスーパーソフト(とりあえず色無し)というような呼称(と色分け)を使うというように、臨機応変に、判りやすい工夫は出来なかったのか、と思ってしまったのですが・・・(まあ、色分けは準備段階から対応が必要ですが、)

 

 

そして、一つ疑問に残ることが。

 

今回の予選Q3で、リカルドが2ランをどちらもミディアムで行った際に、小穴アナが「Q3でのソフトの使用義務」という話を言いだして、川井ちゃんもそれに同調していたのですが、

私には、いつからそんなルールがあったのか、って、全くピンと来ませんでした。

 

その後、今のところ、公式にも全く問題になっていないので、

それって、私が知らなかったのではなく、川井ちゃんたちの勘違いなのではないでしょうか?

 

記憶を思い起こせば、

確かに、予選Q3では、決勝のためにタイヤを温存してアタックしない状況が起こらないように、いつからだったかは忘れましたが、新品のソフトが1セット追加で供給されるようになっていたはず。

でも、それは、そのソフトを必ず使わなければいけない、ということではなく、使わずに温存してもQ3専用だから決勝では使うことが出来ないので、使わないと損するだけ、ということではないかと?

 

まあ、プロの方々の言うことだから、この先ルノーに対し、何かしらの動きがあるのかも知れませんが?

 

 

【追記】 8月11日

 

やはり、この件は、解説者の方々の勘違いだったようですね。

 

F1-Gate.com:予選Q3でソフトタイヤの使用義務はない

 

それに、私のうろ覚えの記憶も、少し認識が間違っていたようですが、記事を読んでも本当に何が正解なのか、よく判りません。

 

自分なりに整理すると、

全員に供給されているソフトタイヤのうちの1セットは予選Q3用に使わずに残しておく義務があり、

さらに、予選Q3に進出した者は、そのソフトタイヤを(Q3での使用の有無に係わらず)予選終了後に返却する義務がある。

そうでない者は、未使用となったそのソフトタイヤを決勝で使うことが出来る、

つまり、予選Q3に進出しなかった者は、決勝で、必ず未使用のソフトタイヤを1セット 余計に持っていることになる、

という理解でいいのかな?

 

 

で、最後に、久しぶりに建設的な感想を書く気がしますが、

 

ヒュルケンベルグの予選3位という結果は素直に凄いと思います!

 

最近は、F1関係者の方々が一方的にゴリ推ししてくるドライバーたちを見ていても、こういう感銘を受けることは全くと言っていいほど無かったのですが、

 

今回のヒュルケンベルグは、

前戦の金曜のセッション開始直前に急遽正式決定されたペレスの代役で、確かに先週からその才能の片鱗は見せていたけれど、

4年ぶりの(操作系統が違う)メルセデスPU環境であったことや、前回の決勝では全く走れず、車体の特性を学ぶ時間が少ない状況だったことを考えると、

いくら今年のピンク・メルセデスの車体が優れているとはいえ、その序列はギリギリ3番手程度(良くて5~6位)という現状で、別に他のチームに何か問題が起こった訳でもないのに、

今回の、この本家メルセデス2台に次ぐ3位という予選の結果は驚異的だと感じました。

 

今回こそは、このまま決勝でも良い結果が残せることを期待しながら応援しています。

 

そして、あくまで今年はペレスの代役なので、恐らく出場は今回までの可能性が高いですが、これが来年の正式なF1への復帰につながることを期待しつつ・・・

 

今はまだ、噂話の段階ですが、仮に、ライコネンが今年限りで引退ということになるのなら、その代わりは(ベッテルのためにピンク・メルセデスを追い出される)ペレスではなく、ヒュルケンベルグであって欲しいな、と・・・