気ままに、うぇぶ録 NEO

 F1の感想を中心にやってます。

2020年F1(新)第1戦 オーストリアグランプリ 追記

2020年のF1新カレンダー第1戦、オーストリアグランプリの感想の続きです。

 

f1-gate.com

 

私にとっては、メルセデス(ハミルトン)とレッドブル(フェルスタッペン)のどちらも応援する気は全くないので、今年のレース結果はどうでもいいのですが、

今回は、とにかくいろいろと気になることが多かったので、自分なりの感想を書き残しておきたいと思います。

 

 

まずは、今回のレースには直接関係はないですが、

セッションが始まる前の木曜のインタビューで、ベッテルフェラーリ離脱はチーム側が一方的に決めたことだった、とベッテルの口から語られ、

その後、フェラーリのチーム代表がその件についてコメントしました。

 

それが報道され、私がその事実を知ったのは土曜の午前中でしたが、

土曜のフリー走行の解説でその話題を振られた川井ちゃんも、驚いた、と言っていたから、F1関係者の方々にとっても意外なことだったようですが、

コロナ禍が理由というチーム代表のコメントも、川井ちゃんが言っていたように、時期的にズレているから、嘘のようですし、そのプロセスがちょっと酷いですよね。

 

これまでは、ベッテルの方がフェラーリというチームの体たらくぶりや、ルクレールに対するどっちつかずの状況にウンザリして見切りをつけた、という認識で、この件に対する以前の感想も、そういう認識の下で書いていたのですが、その前提が全く違っていたことになってしまいました。

といっても、もともと私はフェラーリというチームそのものに対する思い入れは特にないので、今までの私の感想が大きく変わる訳ではないけど、

これで、私のフェラーリというチームに対する印象が、これまで以上に悪くなったのは間違いないです。

 

そして、このことから、今年のフェラーリのナンバー1待遇はルクレールであることが明白な事実となった訳で、それ自体は私も割り切っている(昨年の感想でもそう書いている)けど、

ルクレールは今のところ私が応援する対象ではないので、もう今年はチームとしてのフェラーリを応援する理由は一切ないということです。

別にルクレールが嫌いという感情は特にないのですが、最近は上位チームがゴリ推しする若手ドライバーたちに対する反感のような感情があることは否定しないので。

 

なので、今回(ベッテルではない方の)フェラーリが最終的に棚ボタで2位になったことは、嬉しくもないし、むしろ不満なくらいです。

 

 

次は予選でのハミルトンの黄旗無視について。

 

昨年も、ボッタスのクラッシュを堂々と無視したと豪語する思考回路のおかしいドライバーがいたけど、

今回のハミルトンも、ボッタスの砂煙は見えたけど自分には関係ありませぇ~ん、ってか。

 

新しい証拠とやらで、一度はお咎めなしだったものが、一転、3グリッド降格ペナルティとなったので、とりあえずはよかったのですが・・・

 

黄旗無視のペナルテイは、昨年の例からも、どうやら、故意に無視しても、3グリッド降格というのが基準になってしまったようですが、

それだと、黄旗を無視することで3グリッド以上のタイム向上が見込めるなら、無視した方がいいってことになってしまうけど、それでいいのかって話!

今回、黄旗を無視したハミルトンはその時点で既に2番手だったけど、後方を走行中だったリカルドはその時点でまだノータイムで、黄旗を守ったことで最終的にも10番手で終わってしまいました。

ってことは、仮にリカルドが黄旗を無視することで6番手以上になれる可能性があったのなら、その方がよかったってことになりますよね。(それがルノーではなくメルセデスレッドブルなら十分にあり得る話です。)

そういう点を考慮すれば、黄旗無視のペナルティは最低でもそのセッションの最後尾というのが妥当だと思うのですが?

 

本当に、ハミルトンやフェルスタッペンは悪しき前例を沢山作ってくれますよね。(怒)

 

実際にハミルトンはどんな状況だったのか、という点は、

生中継中の国際映像では、コースオフしたボッタスのオンボードや、減速を強いられて悪態をつくリカルドのオンボードは繰り返し流されたのに、なぜか問題のハミルトンのオンボードは一切流れない。

まあ、細かく見れば、ボッタスのオンボードでも、コース横のランプ表示は判らなくても、コースオフした先の6コーナーでマーシャルが黄旗を振っているのが見え、そこをハミルトンが走り抜けていくところまで映っていたから、本来なら、それだけでもアウトなんだけど、そうはならなかったと・・・

ハミルトン程のドライバー(今のF1で最も優秀だと評価されるドライバー)なら、見えなかったとか、無いでしょ。(嫌味)

ハミルトンの嘘つき癖はいつまでたっても治らないのは判っているけど、それを信じて一度は無罪放免にしてしまうFIAもFIAですけどね。

 

それと、新しい証拠を持ち出してきたのがまたまたレッドブルだったという点も、少し気になる(気に障る)部分なんだけど・・・

マシン性能で勝てないから、やたらとメルセデスに難癖をつけるチーム・フェルスタッペンがちょっとウザイ・・・

 

 

で、ここからが決勝についての感想なのですが、

 

まずはスタート直後の1コーナーから、なんだかコーナーでの押し出し合戦です・・・

フェルスタッペンはノリスを、アルボンはハミルトンを、ペレスはルクレールを・・・

その後も、私が優良だと思っていたドライバーたちまで、どいつもこいつも、インにも、アウトにも、相手のラインを残そうとしやがらない。(言葉が荒れてしまいます。)

 

オーストリアといえば、昨年は、フェルスタッペンとルクレールの一件で、

コーナーでの押し出しが許されないならF1をやる意味がない、というフェルスタッペンふざけた主張が認められ、鼻先が出ている方が優先でコース幅一杯まで使って相手を押し出してもいい、というこれまでとは異なる基準(私が「フェルスタッペンの鼻先優先理論」と呼んでいるもの)が公式に適用されることになったうえに、川井ちゃんたち解説陣までが、あれはルクレールがフェルスタッペンを陥れるためにわざと押し出されるようにアウト側からアプローチをしたものだと言いだして、あそこが壁ならああいうことは出来ないから、ランオフ・エリアがあることを前提としたアプローチは許されない、という規範までが語られることとなり、

第4期ホンダの初優勝とともに、フェルスタッペンが名実ともにF1界の「我らがフェルスタッペン様」に昇格したグランプリだった訳ですが、

私には、もう、そういうフェルスタッペンの(暴力的気質の)悪影響が、これまで優良だったドライバーたちへも蔓延してしまったように見えてしまうのですよね。

まあ、恐らく、その程度のことはこれまでも普通にあったことなのに、オーストリアレッドブル・リンク)だとという偏見が私の感覚に影響しているだけなんだろうけど・・・

 

注釈:

ちなみに、それまでのコーナーでのバトルの基準は、あってないようなものでしたが、一応、

相手のフロントウィングが自分のリヤタイヤを超えていたら優先権はなく、1車分の相手のラインを空けなければいけない、というものでした。

 

 

次に、真っ先にリタイヤしたのがフェルスタッペン。

ハミルトンとフェルスタッペンの一騎打ちという構図を期待していた大多数の正統派F1ファンの方々にとっては本当に残念でしたね。

 

まあ、私に言わせれば、昨年のバチが今年当たった、ということですね。

 

内容は別にどうでもいいのですが、突然アンチストールに入った、ということは、PUの制御系の不具合ということで、ホンダ側の責任の範疇になるのかな?

フェールセーフではないので、縁石でのトルク異常は関係ないと思うけど、次週までに原因が掴めなければ、面白いことになりそうです。

 

 

そのあとは、もう細かいことは覚えていないけど、数台がリタイヤし、

マグヌッセンのブレーキトラブルでのコースオフが最初のセーフティーカーの誘因になった、という流れでよかったのかな?

 

ここで、上位勢が一斉にタイヤ交換を済ませて、リスタート、

その際に起こったのがベッテルのスピン、ということですね。

 

それまでも、ベッテルは、フェラーリの車体のドラッグの大きさと合法PUの非力さからくるストレートラインスピードのあまりの遅さ故に、何度もタイヤから白煙を上げるレイトブレーキングでの防戦を余儀なくされていたから、決して無理やりコーナーに突っ込んだ訳ではないだろうし、

接触したサインツの方も、最初に書いたように、イン側に全くラインを残さない走りをしていたから、仕方ない面もあるのですが、

フェラーリベッテルを見限ったという情報のあとだったので、ベッテルフェラーリを見返してくれることを期待していた者にとっては、あぁ~またか、って感じてしまったのも事実です。

まあ、ベッテル本人も、一回のスピンで済んだだけでよかった、と言っているくらい車体の出来が悪いようですし、なんだかんだで、予選11番手スタートで、最終的に(ビリから2番目でも)10位でゴール出来たのだから、今回は実害なしで御の字だと思えばいいのかも知れませんね。

 

ベッテルのためには、フェラーリの車体が(次戦に前倒しされた)アップデートで改善されて欲しいと思う反面、フェラーリというチームには、今年はもう別に頑張って欲しくないと思う、複雑な心境です。

 

 

続いて、このあとから、メルセデスの縁石によるギヤBOX問題が騒がれ始めた訳ですが、これはいったい何だったのでしょうか?

 

昨年もカマボコ縁石でのサスやウイングの破損は発生していたけど、今年は、コロナ禍でのパーツ供給不足の懸念から、カマボコ縁石は撤去されていたし、ギヤBOX自体も昨年と何ら変わりはないはず。

 

いまだ詳細は明らかにされていないようですが、単なるセンサーの問題(誤検出?)だった、という可能性もあるし、そうでなければ、川井ちゃんが言っていたように、次戦でいきなりメルセデスは(そのカスタマーも)ギヤBOX交換でのペナルティを受ける可能性もある訳です。

別にメルセデス陣営がペナルティを受けても構わないのですが、それで今度はレッドブルが得をするというのも気に入らない、どちらも応援していない私は、これもまた複雑な心境です。

 

まあ、すぐに次のフリー走行が始まるので、そこでの情報待ちですね。

 

 

さてさて、次は、また何台かリタイヤしたあと、2回目のセーフティーカー

ここで、メルセデス勢とペレスを除くほとんどがソフトタイヤに履き替える戦略に。

 

そうですよね、今のF1の決勝では、速さではなく、タイヤの使い方を競っているだけで、昨年も、結局最終スティントでタイヤの履歴が新しかった方の勝ちという傾向が顕著でしたから、むしろ、ステイアウトを選択した方がおかしいと?

 

そしてこの戦略の差が、問題のインシデントに繋がることに。

 

 

更にこのあと、リスタート直後にライコネンのタイヤ脱落で再度セーフティーカーに。

 

これって、最初、ライコネンがピットアウトした直後でもないのに、いつどこで起こったことなのか、よく判らなかったのですが、

セーフティーカーの発令は、リスタートで先頭集団が3コーナーに到達した時点(アルボンがペレスに仕掛けた直後)ですが、インシデントそのものは先頭集団がリスタートした直後、後方のライコネンがようやく最終コーナーに近づいたタイミングということですね。

原因がガンのトルク設定不良だったのか、ナットの物理的な不具合だったのかは判りませんが、セーフィティーカー・ランとはいえ、ほぼコースを1周し、再加速の際にタイヤが脱落というのも珍しいのではないでしょうか。(川井ちゃんも言っていたけど、セーフティーカー・ランならフロントは熱入れのためにムービングさせるはずなのに。)

ライコネンには不運でしたが、大事故にならなくて良かったです。

 

この時のセーフティーカーではピットレーン通過の処置がとられましたが、のちのペレスへのペナルティ(ピットレーンでの速度違反)は、その際のものですね?

 

 

今度こそようやく本当にリスタート。(残り11周でしたっけ?)

 

またまたリスタート直後、先のリスタート直後にペレスの前に出ていた3番手のアルボンが2番手のハミルトンに仕掛け、問題の4コーナーでのインシデントの発生です。

 

4コーナーでアウトから抜こうとしたアルボンの後輪がハミルトンの前輪に接触し、はじかれたアルボンがグラベルに足を取られてスピンし、最後尾まで転落(その後リタイヤ)という内容ですが、

これって、ハミルトンの方が悪いというのが大多数のF1関係者やファンの方々の総意だということでいいのですよね?

まあ、ハミルトンにペナルティが課せられたのだから、ハミルトンが悪いというのがFIAの公式見解なんだけど・・・

 

でも、私が今回の決勝のスタート直後から疑念を感じていたとおり、相手のラインを残さなかったのは別にこの時のハミルトンだけじゃないのですよ。

実際、アルボンだってオープニングラップの4コーナーでハミルトンに対して同じことをやって、アウト側で接触しかけたハミルトンの方が後退させられているし・・・

 

それに、あそこが壁だったら、アルボンはアウトから仕掛けることは出来なかったから、ランオフ・エリア(今回はグラベル)があることを前提としたアプローチは許されないという昨年の川井ちゃんたちの見解に則れば、ハミルトンには非が無い、という見方も出来るはず。(私は、昨年のオーストリアでの裁定や解説陣の見解は絶対に忘れません!)

グラベルはランオフ・エリアではないとするなら、なおのこと、リスクがある場所でアウト側から仕掛ける行為はおかしい、という理屈になるし。

ハミルトンの肩を持つ気は全くないのに、あれって本当にハミルトンの方が悪かったの、って感じてしまったのですよね。

まあ、相手がチーム・フェルスタッペンでなかったら、感じ方も違っていたのかも知れませんが・・・

 

更に言えば、アルボンはソフトタイヤに履き替える戦略と取った方なので、リスタート直後に無理やり仕掛けなくても、残り11周もあれば、タイヤのコンパウンドと履歴の差でハミルトンとボッタスを抜ける可能性は十分にあったと思うのですが・・・

 

要は、どっちもどっち、ということ。

ハミルトンに非があったとしても、レッドブルが謝罪を要求するほどのことはしていないし、アルボンも攻めどころを間違えたということです。

 

私は、アルボンがレッドブルに昇格した初戦だった昨年のスパで、アルボンが砂煙を上げてコースアウトしかけながらペレスをオーバーテイクする場面を見て、当然のように日本の解説陣がそういうアグレッシブな走りを高評価しているのを聞いた時から、少し疑問を感じていたのですが、それって本当に評価されるべきことなんでしょうか?

まあ、今のレッドブル、というか、今のF1界では、評価の基準となるのがフェルスタッペンのようなアグレッシブ(私に言わせれば自分勝手で暴力的)な走りなので、どうしようもないのですが・・・

分不相応なマシンに乗せられて、気持ちだけが先走ってしまう。

クビアトやガスリーの例もあるように、レッドブルは若手を育成しているのではなく、壊しているだけではないか、と感じているのは私だけなのかな。

まあ、フェルスタッペンは、別の意味で、最初から壊れていたけど。(苦笑)

ベッテルレッドブルトロロッソ)に入る前から優秀だったし、リカルドやサインツなどの壊されなかったドライバーは自らレッドブルトロロッソ)を離れる決断をしている訳で、結局、レッドブルは若手を育てることなく捨ててきただけで、次に乗せるドライバーも居ないほど人材不足、というのが現実だと思うのだけど。

 

と、話が脱線しましたが、

 

ハミルトンの方が悪いと判断されたのなら、それならそれで、5秒ペナルティでは意味がないでしょ。

被害者のアルボンは最後尾まで落ちて、リタイヤしたのだから。

 

今回の場合なら、5秒加算や10秒加算ではなく、ピットスルーで10秒ストップ(ロスタイムが30秒くらい)ならギリギリ11番手くらいになるはずで、両者ノーポイントで痛み分け。

それなら、フェルスタッペンもハミルトンもノーポイント、次戦から一騎打ちも仕切り直しってことで、メデタシメデタシだったのにね。

 

 

ってことで、今回はここまでにします。

思うところはまだあるけど、さすがに、ちょっと書くのも疲れたので。

 

 

長々と書きましたが、第1戦ってことで、ここまで書くのは今回だけ、

この先は3連戦が2回続き、クソ暑い(パソコンの電源を入れているだけでも排熱で冷房の効きが悪くなるくらい暑い)8月も休み無しなので、特別なことがない限り、細かい感想を書くのはスパやモンツァまではスルーするつもりです。

 

とか言っていると、毎回、何か特別なことが起こったりして。