2020年F1 ベッテル フェラーリ離脱を発表
ベッテルが2020年限りでフェラーリを離脱することを正式に発表したとのこと。
個人的には(昨年のカナダグランプリ以降)ベッテルのモチベーションの低下を強く感じていたので、仮にこの先、フェラーリ離脱=F1引退となっても、残念だとは思うけど、別に驚きはありません。
フェラーリに、というのではなく、もう、今のF1に嫌気がさしているのかも知れないですからね。
噂されているようにマクラーレンからのオファーがあるのなら、可能ならば、受けてほしいとは思いますが、
現時点での2020年のレースの中止に伴って、2021年のレギュレーション改革も1年延期となってしまったので、
仮に移籍したとしても、メルセデスPUを搭載した(18インチタイヤを含む)新レギュレーションの下でのマクラーレンで心機一転ということにはならず、現行レギュレーションのままな訳で、
現行レギュレーションのままだったら勢力図も変わらないはず(今のマクラーレンがPUだけ変えても同じ?)だから、メルセデスが選んだドライバー以外が勝てる可能性は極めて低く、その状態をあともう1年我慢出来るか、ってことになりますからね・・・
私には、もう、今のF1は我慢の限界を超えていて、全く魅力を感じないので。
っていうか、いまだに2020年のF1がどうなるのかも判らないから、
2021年のF1にマクラーレンというチームが存在していない可能性もゼロではない訳で・・・
経済的なダメージを考えれば、話はマクラーレンだけの問題ではなく、
例えば、リーマン・ショックの時には真っ先に(トヨタやBMWのように1年の猶予も残さず)シーズン終了後にいきなり撤退してしまったホンダは、今回のコロナ・ショックではF1の活動を継続するというのでしょうか?
もし今回はPU供給だけだから撤退はしないというのなら、2008年以降も完全撤退はせずにV8エンジンの供給だけは継続していればよかった訳で、(そうしていれば、現行のPUの開発で出遅れることもなかっただろうし、ロス・ブラウンが存続させたチームがメルセデスエンジンを搭載してメルセデスに買収されて今のメルセデスのワークスチームになることもなく、マクラーレンはメルセデスのワークスのまま下位チームになり下がることもなかったはず?)
そうやって第2期以降から撤退と再参入を繰り返して中途半端にF1に関わってきたホンダが、今回はどうするつもりなのか?
って、話がそれて、ホンダ批判になってしまったので、この話はここまで。
注釈:上記のホンダに関する記載の補足として、
当時のホンダは、レッドブルにV8エンジンを供給していたルノーとは違い、スーパーアグリを救済せずに撤退させたあと、他にV8エンジンのカスタマーはいなかったので、カスタマーのためにV8エンジンの供給だけを継続する理由はなかったのですが、
ロス・ブラウンに救済してもらった自分のチーム(売却したチーム)にV8エンジンだけは供給し続けるという選択肢もあったはず(その後わずか5年程度でPU供給の再開を決断出来るくらいなら)という意味で書いたものです。
ベッテルが離脱すれば、これで来年以降は私がフェラーリを応援する理由がなくなる訳で、これからは今まで以上に草チーム以下のフェラーリを批判することになるかも知れません。
って思ったら、フェラーリにはサインツが加入する可能性があると???
そうなったら、また複雑だなぁ・・・
まあ、それも含めて、2021年のドライバーの動向については、まだ先の話でいいのかと。
チームが存続出来なければ、ドライバーのシートも無いですからね、
今は、2020年のF1がどういう形に収まるのか、そして2021年以降のF1がどういう形で存続することになるのか、まずはそちらの方が大事だと思うので。
【追記】
サインツのフェラーリへの移籍と、リカルドのマクラーレンへの移籍が発表されました。
あっという間にベッテルのマクラーレンへの移籍は消えてなくなり、空いたルノーのシートはアロンソの復帰が濃厚だという噂が・・・
私は個人的にはベッテルのメルセデスへの移籍の可能性は少ないと思っているので、このままいけば、ベッテルは(この中途半端な状況の中で)F1引退となってしまうのかも知れませんね???
【補足】
結局のところ、最初からマクラーレンからベッテルへのオファーは無かったようですね。
噂は完全にガセネタだったと。
公式なF1関連メディアが報じる記事でさえ、その内容は根拠のない記者の憶測(捏造?)の場合もあるから、あまり踊らされないようにしたいと思います。
アロンソがルノーから復帰という噂の信憑性もどの程度のものなのか?
そもそも、他チームへのPU供給が完全になくなるルノーに、このままF1活動を継続するメリットがどれだけあるのか、って話ですからね・・・